ソニーサイバーショットDSC-R1

あんまり話題にならないけど、これは凄いのでは?10万円程のカメラで、一眼レフに似た形をしているけれども、レンズ交換が出来ないタイプのカメラである。このタイプのカメラは製造各社とも、マニュアル操作の自由度や画質の良さをうたっているものだ。このクラスのものとしては初めてAPSサイズの受光素子を採用した。要するに普通の一眼デジカメと同じサイズの受光素子である。画素数は1030万画素。
一眼デジカメが安くなっているので、今さら、という感じで、あまり話題にならないのだろうけど、このタイプのカメラにはミラーとプリズムが内蔵されていないのである。そのことはファインダーの見え味という点では欠点となるが、その反面、撮影時にミラーの上下運動が不要で、常に受光素子に届く光をモニターできるという利点がある。
DSC-R1には動画記録の機能は無いようだが、このようなタイプのカメラで動画を撮ったとすると、1秒当たり30コマ程度の静止画が撮れることになる。現在、一眼デジカメは、キヤノンニコンの高級機で1秒当たり8コマの静止画が撮れる。ばたばたとミラーを激しく上げ下げして、力業で撮っているのだけれども、今後、出てくるであろうDSC-R1の発展型モデルは、そんなことしなくとも、涼しい顔して、静かに1000万画素を超える絵を秒速30コマで叩き出してくれるかもしれないのだ。
もちろん、動画の元となる個々の絵と単純に比べるわけにはいかないのだろうけど、現在のデジカメの発展の速度を見ていると、そのようなカメラも数年の内に出現し、あの弁当箱のようなマッチョカメラはいったい何だったんだろうか、と思う日も来るのではないかとDSC-R1を見ながら楽しく夢想するのであります。あ、買ってはいないですよ。DSC-R1。HPで見ているだけ。念のため。