希少種保全

またもや、1ヶ月のご無沙汰でした。この1ヶ月もあちこち出かけたりで色々ありました。実は今も海外出張の準備でバタバタしているのですが、、、
さて、その1ヶ月の中でも特に印象的な光景を紹介しましょう。
絶滅危惧Ⅰ類にランクされていて、遺伝的に異なっている個体は、おそらく数十程度しかないと思われる植物の生育地を訪れた。
そこは、えっ、こんな所か?!という感じの、どこにでもあるような場所だったのだけれども、とても感じの良い農業地帯が広がっていた。なかばうっとりとしながら桃源郷を彷徨うがごとく、小さな農道や林道をめぐったのでありました。
そうしていると、別の希少種の生育地を新たに見つけることができたのです。
まずはこれ。

オグラコウホネです。実は、この場所は数年前から知っていたのだけれども、今年は例年になく調子よく育っているようで、嬉しい光景です。こんなに、立派なものは日本でもそんなに無いのではないだろうか。
この素晴らしい池の横を通り、これまで、全くのノーマークだった細い県道を通っていくと、大きなため池があり、その水面がこれである。

この池には、写真に写っているものの2〜3倍にわたってオグラコウホネの群落が広がっていた。腰を抜かしそうになる光景だ。日本一のオグラコウホネ群落ではなかろうか。
更に、細い道(路肩もあやしいんだよなあ)をたどっていくと、だんだん人里に近くなるのだが、その道沿で、再びこの様な光景となるのである!

オグラコウホネはどの池でも良く結実していた。花の時期はさぞかし立派な光景だっただろう。来年の花期に訪れるのが楽しみだ。