SIGMA 18-50mm F3.5-5.6 DC

安いレンズ(2万円ぐらい)だけれど、値段からは想像できないぐらい良く映る。短焦点側で歪みがちと目立つが、それ以外はこれと言った欠点が思いあたらない。すっきりとした良い描写をする。つくりはさすがに安っぽいけれど、軽くて気軽に使える。これだけ写れば10万円近い値段がついていてもいいのでは、というとちょっと言い過ぎかな。
しかし、考えてみれば、家電やオーディオなど、外見が立派で、少なくともカタログ性能が以前よりも向上したものが、以前と同じ値段、あるいは、より安く売られている。例えば、ウォークマンなどのポータブルオーディオは、10年前のものを見ると、何と言うか、つくりに精密感が無い。それで、今よりも高かったんだよな。日々、製造技術は発達し、より精密なものが安くできているという事だろう。そうであれば、レンズ製作で同じ事が起こらないほうがおかしい。かつては定価10万円ぐらいの製品で実現していたような性能が2万円でできるようになったということではないのか、といった事を考えさせるほど、良いレンズです。絶品というわけではないけれど、どの焦点距離、撮影距離でもほぼ満足できる結果が得られるレンズなのです。シグマ、偉い。