終わりよければ

朝8時に研究室に出てみれば、すでに業者さんや学生たちがてきぱきと作業をしていて、実験室は様変わりしていた。そんな実験室を覗いた後に自分の研究室に入ってみれば、、、昨夜はメドが立ったと思ったけど、う〜む、ため息が出るぜ。
それからは、とにかく、作業、作業、作業で、すべてきれいに搬出できた。みんなありがとう。最高だよ。
K山さんから研究室のみんなにプレゼントをいただき、生協食堂へ。
昼食をすまし、ガランとした研究室のイスに一人座っていると、この6年半の事がいろいろと思い起こされる。いつまでも座っていたいところだが、そうもいかない。
もう無くなっているはずの諸々があちこちから(引き出しのかげや机の下など)次々出現する。それらを紙袋にまとめる。挨拶回りをして(ご不在で会えなかった方、ごめんなさい)、何もなくなった研究室を後にする。
研究室を出ると、学生たちが一列に並んで立っていて、見送ってくれた。研究室は廊下の端にあるので、永遠に続くと思えるような長い廊下を、見送りの視線を感じながら(本当は誰も見ていなかったりして)、ゆっくりと歩く。
総合科学部では本当に自由に研究を進めることができた。良い研究テーマや学生にも恵まれた。着任する前から大好きな学部だったが、勤めを続けるほど、ますます好きになる、そんな場所だった。
そういうことをあれこれ考えながら、廊下を歩く。決して振り返らないで。みんなありがとう。さようなら。