お祝い

K大学の若き系統分類学者S君来訪(カッコいいね)。めでたく、就職が決まったため、こちらの研究室の冷凍庫に保管していたサンプルを整理にやってきたのだ。
S君の最新の論文は新種記載を行ったものだが、ここまでやるかというくらい徹底的に記載したもの。論文としての質がいいだけでなくて、その論文をもとに、ある自治体の生物保全対策方針が決定される。つまり、新種記載時にすでに絶滅危惧という分類群があって、その植物の保全の必要性を示す根拠としてS君の論文が使われるのだ。その植物自体が非常に美しいものであるし、うまく保全されれば自治体の宝ともなるだろう。その様な影響力のある論文を書くというのは研究者冥利に尽きるというものだろう。
研究室にいた数名の学生とともにお祝いの食事会を行った。