イシモチソウの保全

イシモチソウは貧栄養な日当たりの良い湿地に生育する絶滅危惧種である。
大学キャンパスを造成するときに大規模な盛り土をして、全国でも有数のイシモチソウの大群落が消滅したらしい。しかし、20年もしないうちに、盛り土の一部にイシモチソウの群落が復活した。個体数は1000は下らないだろう。ところが、数年前からアカマツなどの繁茂によって日当たりが悪くなり、じり貧状態になっている。
大学本部の施設関係の人に聞いたところでは、生育地近辺の植生管理には特に方針はなく、勝手に更新してきたアカマツを伐採しても問題はないとのこと。
午前10時からの教授会の後に、学生とノコギリ、草刈り機、ナタを持って繁茂した植生を刈払った。2時間半の作業で見違えるほど日当たりが良くなった。さて、5月の開花時期にどのようになるか楽しみである。