元気な商店街

日本のあちこちで商店街が大変という事をよく聞く。京都では寺町が激変してしまった。寺町は秋葉原や大阪の日本橋とまではいかないが、多くの電気店が集まった賑やかな場所だった。少なくとも私が知る限り、1985年から15年間は同じ調子で栄えていたが、その後の5年あまりでずいぶん変わってしまった。現在の姿から以前の状態を想像するのは難しい。それほど変わった。
京都でなじみの商店街と言えば、伏見大手筋だ。今日は用事があり6年半ぶりに訪れた。シャッター街になっていたらどうしようと、ちょっと心配だったが、杞憂に終わった。以前と同じ調子、いやそれ以上に元気な商店街だった。

大手筋西端を南に直角に走る納屋町(当時すでに微妙な感じだったが)も、どっこい、ちゃんとしていた。

納屋町の先に続く古い商店街は「龍馬通り」などという名をつけて(確か、以前はこういう呼び方はしていなかったと思う)盛り上がっていた。近くに坂本龍馬ゆかりの幕末期討幕派の定宿、寺田屋があるのだ。
ここまでくると、1594年、伏見城築城のために豊臣秀吉宇治川の流れを変えて作った河川港、宇治川派流まであとわずかだ。中書島駅から電車に乗ることにして、回り道してみた。宇治川派流は10年ぐらい前に、観光資源として生かそうということで舟を浮かべたのはいいけれど、富栄養化した水に水草が繁茂していて舟のスクリューが絡まり、前途は多難。そんな状態だったと記憶しているけど、こちらもいい感じで整備がされていた。

というわけで、なんだか嬉しくなるようなものを見た日曜の午後だった。