存続している専門書古本マーケット

研究室内の段ボール箱もだんだん少なくなってきて、床も見えてきた。しかし、本棚はほぼ飽和状態だ。まだ、開いてない段ボール箱があるのだけれども。

仕方がないので、あまり読まなくなった本を古本屋に持ち込んで処分する事にした。あんまり期待もしないで、というか、全然期待しないで。
なぜに期待しないかというと、全国展開しているニュータイプの古本屋での経験によるのである。そういうところに専門書あるいはそれに近い堅い本を持ち込むと、タダ同様に買いたたかれるか、値段がつかない。
つい2ヶ月前の経験では、段ボール箱で持ち込んで約500円、しかもその値段のほとんどは、新しくてこぎれいな新書についたもので、これが1冊50円から100円。専門書の評価は内容にかかわらず、ほぼゼロ円也。
さて本日は昼休みに、通勤時に店の前をとおる地味な古本屋に5,6冊持ち込んでみた。主人が渋い顔をして1冊1冊確かめながらそろばんをはじいている。一番上の位の珠が3つ動いている。300円+αか、と思っていたら、その10倍の値段だった!
素晴らしい。素晴らしすぎます。ここでは専門書の古本マーケットがまだちゃんと生きていて、動いていると言うことでしょう。
古い本で得たお金は30分後に生協書店で新しい本となりましたとさ。めでたし、めでたし。これです。

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