安佐動物公園で実習

種生物学で前期と後期に一度ずつ野外実習を行っている。場所は広島市立安佐動物公園。10時に集合し、午前中、講義を２，３、午後、動物園内の裏側を見学、といったスケジュールである。集合時間に遅れるわけにはいかないので、いつも少し早く行くようにしている。動物園の横を通り過ぎて10分足らずで太田川沿いの道に出る。太田川は中流〜上流にかけて、両岸のうち2車線の道路が通っているのは片側だけである。反対側は離合するのも難しいような細い道が続いている場所が多い。この道が良いのだ。季節を変えてゆくといろいろな花が咲いていて、実に楽しい。4月にも通った道だが、当然、様子はずいぶん替わっている。30分程度楽しんで、動物園へ。今日は天気がよいせいか、動物園へのお客さんも多かった。例年通りの実習を行った。安佐動物公園は世界最大の両生類オオサンショウウオの人工繁殖に成功した動物園だが、その話は学生たちも驚いたのではないだろうか。種の生活史解明、人工繁殖、そして、生育地における保全と、3ステップすべてクリアしている立派な仕事なのだ。